sunset-seaside

月に1~2回更新している日々の雑感ブログです

移民問題について

数十年前から日本の移民政策は試行錯誤を繰り返してきました。現在は日本の少子化による人手不足を補う為に一定の基準を満たした外国人労働者を受け入れようという方向で、状況に応じて制度整備や改革を行っているようです。人間には異なる人種や文化と交流して新たな血を入れようとする本能があるので一定レベルでの人的交換は太古の昔から行われてきました。が、文明の高度化によって交流過多となり摩擦が生じている、それが現在の状況だと思いますね。文化的・人種的に全く異なる人々が急激且つ大量に流入して国内の各所で混乱と闘争が発生しています。現状下に於いては日本の法律を遵守し日本社会に適応出来る人を多く輩出している国の国民を優先的に受け入れ、日本の法律や社会秩序に従わず反社会的な行動で混乱と摩擦を生じさせている人々の出身国(クルド自治区ベトナム)からの受け入れには一定の制限をかけるという方策を取った方が良いような気がします。

また、日本では少子化が進んでいますが世界の人口は増加し続けています。2050年には世界の人口は100億人に達すると見込まれており、食糧難や各種資源の涸渇のリスクが高まっているとも云われています。そうした観点から考えると、日本の少子化は必ずしもマイナスではなく、むしろ個々の生活にゆとりと豊かさをもたらしてくれる可能性もあります。無論、インフラ維持や国防の面から考えると一定レベル以上の人口を維持しなければなりませんが。

このまま世界人口が増え続ければ当然難民や飢餓に陥る国が増加し、その一部の人々は今以上に日本になだれ込もうとするでしょう。かわいそうだから、といった感情論で難民を安易に受け入れる事は止めて欲しいと思いますね。難民の受け入れは国民にとって大きな負担になる事もあります。まず日本人にとって有益な人材かどうかを第一に考えて欲しい。日本人の人権、日本人への人道的配慮を最優先にして欲しいという事です。また、目先の人手不足を難民や移民で補おうとする流れには一定の歯止めを掛けるべきだと思います。経営不振の企業が無理に人手を集めようとして外国人を雇ったものの直ぐに倒産、失業した外国人が路頭に迷い不法滞在や闇バイトに陥ってしまうケースも多い。外国人労働者を上手くコントロール出来ず、差別や虐待の末に追い出してしまう企業もあります。外国人労働者の平均勤続年数は5年に満たない。外国人に就労ビザを発給する際には雇用する企業の経営状態や過去に解雇した外国人数等を考慮に入れて今以上に厳密に審査する必要があると思います。また、世界人口の増加、食糧や各種資源の涸渇と争奪戦、日本の国土面積や食糧の自給率、自然環境への影響等を考えると、必要な移民人口の上限が見えてくると思います。その上でどういった属性の人々をどの程度の規模で受け入れるか、外国人の雇用を希望している企業をどういった基準で評価して就労許可を与えるかといった事を今一度新しい物差しで測り直し、入国審査や在留許可基準、帰化条件等について、より多くの視点で議論を重ねて行って欲しいと思いますね。

年金3号(主婦年金)廃止に「年収・労働時間の壁」議論は不要

ご来訪ありがとうございます。

はてなブログで8年ほどブログを書いていたのですが、途中からアメリカの某サイトに無断転載されるようになってしまい、そちらの問題が解決するまでの避難所として当ブログを開設しました。

当ブログのタイトル「sunset-seaside」は夕暮れの海沿いの風景を眺めたら日々のストレスを忘れてリラックス出来そうだなという理由で名付けました。とはいえ今回のトピックのタイトルは「ストレスを忘れて」とはほど遠い、年金制度改革についてですが。

年金制度は加入者の職業や就労形態によって種別され、1号種~3号種まであります。1号は国民年金加入者で自営業や厚生年金適応外のフリーター等、2号は厚生年金と呼ばれる制度で、企業等に雇用されている会社員等が加入します。問題視されている「年金3号」は2号の会社員等に扶養されている無職若しくは一定の水準以下の収入しかない配偶者が加入出来る年金制度で、国民年金保険料を支払わずに納付済み扱いとして承認して貰える制度です。(1号の国民年金加入者と同じですが保険料を払わずに保険料を支払ったものとして承認されます)  と言っても2号加入者の会社員が3号加入者である妻(夫)の国民年金保険料を余分に負担している訳ではなく、保険料率・金額は独身者と同じです。では誰が3号加入者の保険料を負担しているのかと言うと、2号(厚生年金)加入者全体で2号の配偶者達の保険料を負担しています。例えば夫婦揃って厚生年金加入者である場合、夫婦で他の家庭の奥さん達の国民年金保険料を負担させられている訳です。勿論独身の厚生年金加入者も同じく負担させられています。現在、この年金3号加入者が「保険料月17000円を支払わずに厚生年金加入者に肩代わりさせ、納付した扱いになっているのは不公平だ」という世論が高まっており、3号制度廃止を求める声が各界から上がっています。現在3号制度加入者は670万人程度、その殆どが女性です。逆に2号(厚生年金)に加入している女性は約1700万人で3号加入者を大幅に上回っています。通常ならばこうした制度上の不公平は早急に是正されるべきであり、従って3号年金は速やかに廃止されるべきですが、政府は年収の壁の撤廃だけを主張して3号年金廃止については踏み込んだ議論をしていません。2号加入者の配偶者で3号に加入していたとしても、パート等での年収が年金等の社会保険の扶養範囲の上限額である106万円を超えれば3号年金加入の資格を失い自身で年金保険料を支払う義務が生じます。ですからパート等での収入が106万を超えないように調整している人が多い。なのでその106万円の壁を消してハードルを下げればパートで働いている人の何割かは自動的に3号年金から外れて自身で保険料を納める事になる。(106万円の扶養上限額を更に引き下げたり、あるいは労働時間に制限を設けることで3号年金制度から外れて厚生年金への加入を促進するといった法案が現在政府内で検討されています) 政府はそれをもって不公平解消、問題解決という形にしようとしているようですが、当たり前ですが年収の壁云々は根本的な問題解決手段には成り得ません.。年収の壁など関係ない、3号年金制度を廃止すれば良いだけの話です。3号年金加入者の中には経済的にパート勤務などする必要が無い、だから働かない、働きたくない人が大勢いますし、そうした人達が2号の厚生年金にタダ乗りしている訳です。元々働いていない、経済的に余裕があり尚且つ働く意志の無い主婦に年収の壁等は関係ないのですから。

世論もそうした政府の見え透いたすり替え理論に苛々していますが、時代にそぐわない不公平な制度である事や、有力な経済団体等が年収の壁ではなく3号制度そのものの廃止を要請し始めている以上、3号廃止は間もなく実現されるものと思われます。

それにしても月々17000円程度の保険料で大騒ぎするという状況は日本経済の地盤沈下と日本の労働市場における男女格差、女性の労働意欲の低さを物語っていると思いますね。

ちなみに日本の年金制度の財源は保険料収入と国庫(税金)と積立金(貯金)の運用の3本柱によって支えられていますが、中でも積立金運用の収益が今後の年金財政を大きく左右すると云われています。年金積立金管理運用独立行政法人(GPIF)という長い組織名の独立行政法人が日本政府の委託により巨額の年金資金を運用しています。世界最大の年金基金額を運用する組織でもあり、株式投資スペシャリスト達が日夜1円でも多く収益を得ようと鎬(しのぎ)を削っています。ちなみに2023年の運用額は246兆円で45兆円の運用益を上げています。投資については少なからず興味があるので、GPIFについては後日改めて書いてみたいと思っています。

長文になってしまいましたが、最後までお読み頂き有り難うございました。